南西ドイツ放送交響楽団 福岡公演 |
南西ドイツ放送交響楽団 バーデン=バーデン&フライブルク
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(ピアノ:萩原麻未)
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短
アンコール
ピアノ:サン=サーンス「トッカータ」
オケ :プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」より『騎士たちの踊り』
このオケも指揮者も、そしてピアニストも初めて聴きましたが、期待以上に素晴らしいコンサートでした。客席は9割ほどの入り。
まず、ラヴェルのピアノ協奏曲。2010年のジュネーヴ国際コンクールで優勝した萩原さん、サファイアのような深いブルーのドレスで登場され、若さ溢れるフレッシュで軽快な演奏を披露してくれました。あんな風に弾けたら楽しいだろうなぁ。そしてオケも、特に木管楽器の受け渡しが自然で美しくて、とっても良かったです。
萩原さんがアンコールで弾いてくれたサン=サーンスの曲、かなり難しい曲だけれど、とても生き生きと演奏されました。現在もパリを拠点に研鑽を積まれているとの事で、今後も期待です。
後半のマーラー5番、冒頭のトランペットから、すごく良くて引き込まれました。他の管楽器も全体に音の出し始めから綺麗で力強くもなめらかに感じましたし、この曲の魅力をたっぷり表現して下さった様に思います。また第四楽章は、弦楽器の流れるような美しさ、ピアニッシモからだんだんふくらんでいくところも印象的で、うっとり聴き入りました。第五楽章が終わったら、客席も大盛り上がり。
そしてアンコールの「騎士たちの踊り」。これを聴くと、バレエのシーンを思い出します(ヌレエフ振付の、パリ・オペラ座のものが凄く好きでした)。はじけるような熱演でした。
指揮者のロト氏、アンコールの前には、英語で、今回初めて福岡に来られた事などを話され、気さくな雰囲気の方でした。また来て欲しいオケと指揮者です!!あらためて、ドイツのオケの層の厚さを感じました。
そういえばこの日、予約したチケットを引き取りに行った、フランクフルト放送響も、マーラー5番です!でも今度は、アリス=紗良・オットさんのピアノで、リストのピアノ協奏曲もあるので、またとても楽しみです。
さて余談ですが、開演前に、指揮者の飯森さんらしき方を見かけました。見間違いで無ければそうだと思いますが、関係者らしき方と一緒に楽屋口から入って行かれました。今度の5月には、九響定期で客演指揮なさいますので(ブルックナー4番など)、聴きに行きます。
萩原麻未は生で聴いてみて、益々よいものを持っているピアニストだと感じました。今回、このオーケストラは神尾真由子とも共演致しましたが、神尾さんといい、萩原さんといい、若手の才能ある演奏家が出て来て嬉しい限りです。
マーラーもよかったですね。取り分けアダージェットの弦の美しい響きに感動致しました。
初めまして、コメントをありがとうございます!
Hさんもこの公演、行かれていらしたのですね。昨年のキーシンの時もこのホールへ来られたのですか。先ほど、Hさんの記事も少し読ませて頂きました。ヴァイオリンもなさっていらっしゃるのですね。
私も萩原さんは、他の色々な曲もまたリサイタルなどがあったら聴いてみたいなと思いました。最近の日本人の若い演奏家の方々の活躍は、本当に嬉しいものですね。
それから、マーラーのあのアダージェットの弦の響きの美しさには、私もとても感動しました。同じ演奏会での感動を共有できて、嬉しく思います^^