ブレンデル・ピアノ、オークションの模様 |
いつものように、ソニー・ブラビアで観ようとしたら、なぜか初期画面にライヴの頁が出てこなかったので(いつもアーカイヴでしか観ていないので、ライヴの見方が分からなかった!)、急遽、iPad で観てみました。音はヘッドフォンをして聴きます。
この日のBPOの前半の演奏演目、つい先日、アルゲリッチ音楽祭でも聴いたロシアの現代作曲家、ロディオン・シチェドリンの曲でした。曲目は違いますが、偶然にもこのシチェドリンの曲を今月、二回もライヴで聴く事になるとは!
"Carmen Suite" という曲で、大ホールで、ラトル指揮のベルリン・フィルが演奏しながら、一方ホールのロビーでは、その音楽に合わせて Sasha Waltz & Guests による振付のダンスのようなパフォーマンスが同時に繰り広げられました。
しかし、もう深夜だったし、私の目当てはオークションだったので、あまり真剣に観賞していません。でもちょっと面白い試みだなと思いました。この日のBPOのメンバーは、みなお揃いのTシャツ姿で、カジュアルな演奏会という感じです。
さて、演奏が終わり休憩があっていよいよ、アルフレッド・ブレンデル氏も登場され、オークションが始まります。ブレンデル氏は、客席の2列目に着席され、その前にはラトル氏も。その時間、日本時間で既に、午前2時をまわっていました。
そして、オークションにかけられるピアノが、舞台のピットから競り上がってきました。このピアノ、ブレンデル氏が既に公の演奏活動を引退されているので、今回、オークションにかける事にしたのだと思われます。彼がまだ現役だったら、きっとまだこのホールに残されていたのではないでしょうか。BPOのユニセフへの支援活動の一環として、良いアイデアだったのでは。
ブレンデル氏が舞台に上がられたので、もしかしたらピアノの演奏でも?とちょっと期待しましたが、さすがにそれは無くて、スピーチして、そしてピアノの中に、サインをされました。
もちろんドイツ語なので、スピーチ内容は私には全く不明です。。
そしてオークションが始まりました。最初に司会者が、ある値段を言われてそこからスタートのようでした。次々に客席の前方の方々の中から、金額が出て、司会者の声で「○○タウゼント」という言葉は何度も聞こえましたが、私にはさっぱり金額がわからず。それから最前列に座った一人の紳士が、ある額を申し出て、ついにその方に落札されました。
下の写真で、客席最前列のところで立っているベージュのジャケットを着た方が落札された方です。この方、落札が決まると、すぐにブレンデル氏に挨拶&握手されました。
オークションの後も、BPOによるドヴォルザークと、グリーグの演奏がありましたが、眠かったので最後までは聴きませんでしたが、現在もお元気なブレンデル氏の姿も確認できて、良かったです。