ゴロー・ベルク指揮/九響定期/ブラームス |
- ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」序曲
ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
ブラームス/交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
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2015年 11月 21日
11月20日(金) 19:00~ アクロス福岡シンフォニーホールにて
九州交響楽団 第345回 定期演奏会
ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 ブラームス/交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 指揮:ゴロー・ベルク ピアノ:アンナ・ヴィニツカヤ コンサートマスター:扇谷泰朋 今回のプログラムは、ちょうど二年前にパリへ行った時に、サル・プレイエルにて、シャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団&エマールのピアノにて聴いた、ブラームスの交響曲第3番と、ピアノ協奏曲第1番という同じプログラムでした。 (あの時は、まさかパリで今回のような事が起こるとは思いもよらず、心を痛めずにはいられません。) リズムが楽しい、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」序曲に始まり、楽しみと複雑な気持ちの混在した気持ちで迎えた、ブラームスピアノ協奏曲第1番。 私の席(2階R1前方)のせいもあると思いますが、出だしからの音の鳴り方、聴こえ方に何だか違和感が感じられ、それは曲の最後まで続き、この大好きな曲なのに、感動出来なかったのは、自分としてはめずらしい事でした。席が違えば感じ方も少し変わったかもしれませんし、これは曲への思い入れが大きすぎるために感じる個人的な感覚かもしれません。 しかし、ピアノの響板が近い席のせいもあるのか、ピアノの音はとてもクリアに美しく聴こえました。今回のピアニストは初めて知りましたが、力強く、かつ美しく、この大曲を最後まで集中力を保って弾かれました。 ただ、私の一番好きなピアノの箇所、第二楽章のこちらの部分↓ ここの23小節~24小節目にかけてのピアノ箇所を、普通に淡々とした感じで弾かれたので、私の好みの、もっとじっくりとテヌート気味に歌い上げる、ジョン・リル氏やエマール氏の演奏で沁みついている私にとっては、ちょっと物足りない感じでした。 しかしここは特に楽譜にも、クレッシェンドの指示しか書かれていませんし、色々CDを聴いても、ツィメルマン氏なども、ここは普通にさらっと弾いています(きっとブラームス本人もそうだったのかな)。あくまでも私個人的な好みの問題でした。 だけどヴィニツカイヤさん、この曲の幻想的な美しいところは、たっぷりと聴かせてくれました。 アンコールには、シューマンのトロイメライを。やっぱり良い曲だなぁ☆。。 さて後半に、交響曲第3番。私はこの曲は、特に好きでもなくまだこの曲の良さがわからないままなので、今回少しは期待しましたが、やっぱりまだ好きにはなれませんでした。それでも第三楽章、第四楽章は、いいなと思える箇所もありました。 さて次の定期は二週間後。シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」、楽しみにしています。
by klavier1022
| 2015-11-21 17:08
| コンサート
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