武満徹音楽祭 in 福岡 オーケストラ・ピアノと歌 |
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2016年 08月 06日
8月4日(木) 19:00~ ももちパレス大ホールにて
弦楽のためのレクイエム ハウ・スロー・ザ・ウィンド 波の盆 雨の樹素描Ⅱ ~オリヴィエ・メシアンの追悼に~ ソングより(6曲) 翼、島へ、死んだ男の残したものは うたうだけ、ぽつねん、MI・YO・TA 3つの映画音楽 Ⅰ ー 訓練と休息の音楽「ホゼー・トレス」より Ⅱ ー 葬送の音楽「黒い雨」より Ⅲ ー ワルツ「他人の顔」より 指揮・ピアノ:鈴木優人 演奏:九州交響楽団 独唱:波多野睦美 司会:大原哲夫 今年で没後20年を迎えた武満徹。楽しみにしていた音楽祭のフィナーレの演奏会。この音楽祭でもう一つ行ったのは、7月19日に行われた映画監督の篠田正浩監督の講演でしたが、監督が武満徹の音楽を愛し、色々な映画に武満徹の音楽を用い、また武満徹も大の映画好きであったこと。そして当時のエピソードや、色々な音楽を断片的に聴かせてもらいながら解説を聞けた事は、とても興味深く、またあまり私が知らなかった武満徹の映画音楽のおもしろさを知るきっかけにもまりました。 さて今回の演奏会は、まず前半が鈴木氏が指揮する九州交響楽団での演奏で始まりましたが、最初の三曲で武満徹の管弦楽曲の魅力をたっぷりと聴く事が出来ました。本当に素敵な音楽で、その美しい響きを堪能。私は2曲目の「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」が一番好きかなぁ。 それから後半は、まず鈴木優人氏のピアノ演奏による「雨の樹素描Ⅱ」。思い起こすと私は、武満徹のピアノ曲は、鈴木氏の福岡でのリサイタルで何度が聴いていて、正にこの鈴木氏によって伝えられたことが多いのですが、今回の曲はまた素晴らしく印象に残りました。この曲の途中にメシアンの訃報に接した武満氏は、この曲をメシアンへの追悼としたそうです。宇宙への広がりを感じさせるような響きの、とても素敵な曲、演奏でした。 そして次は、波多野睦美さんが登場され、一曲ずつトークを交えながら、鈴木氏のピアノ伴奏での歌が披露されました。私は彼女の実演は初めてですが、とても粋で雰囲気のある素敵な女性で、美しくまっすぐに伸びる歌声と、豊かな表現で、武満徹の歌の魅力を聴かせてくれました。また谷川俊太郎氏の詩の作品も多く、心に残る印象的な詩でもありました。本当に素晴らしい波多野氏の歌声に感動です。 波多野氏と鈴木氏も何度も共演されているようで、鈴木氏のピアノ伴奏もまた素晴らしく、波多野氏の素晴らしい歌声が会場全体に響き渡りました。 最後は九響の演奏で、映画音楽を。武満氏の映画音楽へのアプローチは、先月の篠田監督の講演で聞きましたが、映画が大好きだったという武満氏の映画作品への尊重も感じられ、それぞれのドラマが感じられる楽しい作品たちでした。 鈴木氏の指揮による、九響の演奏もまた生き生きと素晴らしく、たっぷりとタケミツ・ワールドに浸ることが出来ました。最後のアンコールには、九響の演奏と波多野さんの歌で、フィナーレを飾ってくれました。 素晴らしい音楽祭、ありがとうございました!! 最後に、この音楽祭を主催してくれた「武満徹の小宇宙企画の会」主催者の 鐘ヶ江先生に、心から感謝します。個人レベルでこのような音楽祭を主催されるなんて、本当に凄い事だと思いますが、これからもまたこの福岡の地にてご活躍されますように。
by klavier1022
| 2016-08-06 15:16
| 鈴木優人
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