Barbara Frittoli ソプラノ・リサイタル |
ベッリーニ:〈3つのアリエッタ〉より「美しい月よ」
ドニゼッティ:「一滴の涙」
ロッシーニ:〈老年のいたずら〉
第12集より アンダンティーノ・モッソ(Piano)
第6週より「わが妻への愛情」(Piano)
ヴェルディ:〈6つのロマンス〉より「孤独な部屋で」
ストルネルロ「お前は私を愛さないという」
ロッシーニ:〈老年のいたずら〉
第10集より「バガテル」(Piano)
第5集より「やれやれ!小さなえんどう豆よ」(Piano)
ロッシーニ:〈音楽の夜会〉より「約束」「招待」
・・・・・休憩・・・・・
フォーレ:〈9つの前奏曲〉より 3.ト短調(Piano)
デュパルク:「旅へのいざない」「悲しい歌」「フィディレ」
「フィレンツェのセレナード」「溜息」
「ロズモンドの館」「恍惚」「戦のある国へ」
【アンコール】
チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より
“私は創造の神の慎ましい僕です”
プッチーニ:歌劇「トスカ」より“歌に生き、愛に生き”
ピアノ: Enrico Maria Cacciari
フリットリさん。オペラ歌手に疎い私はよく知りませんでしたが、去年のMET来日オペラとその直後の彼女の名古屋でのリサイタルの模様を書かれた galahadさんの記事に触発され、今回は福岡まで来てくれるというので行ってきました。私は今回の、イタリアとフランスの歌曲についても、全く無知だったのですが、とにかくただただ素晴らしい歌声に浸って参りました。席は2階バルコニーの2列目にて。
彼女の、会場を包みこむような豊かで美しい歌声にうっとり。前半はゴールド系の、後半は黒を基調としたドレス姿がとても素敵で、大変美しいオーラを放つ方でした。それぞれの曲を丁寧に、表情豊かに歌われる歌声は、本当にまろやかで心地良かったです。アンコール曲の盛り上がるところでは、驚くほどの美しく豊かな声量で、ゾクッときました。
ピアノ伴奏のカッチアーリ氏も、フリットリさんの呼吸を感じながら、控え目ながらも玉を転がすような美しい音色のピアノを奏でて、とても良かったです。フリットリさんも節目ごとに彼の演奏をねぎらう感謝の気持ちを表されていました。
会場は残念ながら7割程度の入りだったと思いますが、中には東京公演から福岡遠征したり、海外にまで彼女の公演を聴きに行くと言う熱心なファンもいらっしゃいました。サインをもらうべく、楽屋口の列に並んでいたら、色々なお話が聞こえてきておもしろかったです。
フリットリさんは、写真で見るよりも実際の方が断然、素敵で綺麗な方でした。そして彼女の、とてもファンを大切にされる、気さくでにこやかで温かなお人柄にまた感動。福岡にまで来てくれて、本当にありがとうございました!!
ところで先日、CS放送にて「歌劇はカゲキなスポーツ!」と題したオペラ歌手にスポットを当てたドキュメント番組を見たのですが(カウフマン、ハルテロス、ベチャーラ、ルートヴィヒ、等出演)、オペラ歌手がいかに声帯をベストな状態に維持しているか、乾燥した機内での長時間のフライトはリスクが高い、指揮者の要望で無理をして(クンドリの叫び)声帯を痛めた、どうしてもダメな時は歌劇場が代役を用意しそのギャラ云々の事、またメンタル面の事などなど興味深いエピソードでした。
私が思っていた以上に、非常に自己管理が重要なオペラ歌手。今回フリットリさんの安定感抜群な素晴らしいパフォーマンスに、とても感謝でした。
彼女のふんわり豊かな声がまた思い起こされます。
福岡の歌曲プログラムは素敵で、私もお休みが取れたら行きたかったです。
サイドの席でもきちんと声が飛んできたでしょう?全方位型。
CSのドキュメンタリー番組もおもしろそう!移動のリスクもあるのにフリットリ様、積極的に来日してくださってほんとにありがたいです。
こちらこそありがとうございます♪
galahadさんが教えて下さった通り、まあるく広がる彼女の声は、二階席にもよーく届いてきて感動でした!
福岡での歌曲プログラムは、galahadさんが聴かれたら、本当に良かっただろうと思います。私は初めて聴いた曲ばかりだったので、詳しくは分かりませんが、でもあの歌声を生で聴けただけでも、幸せな気持ちになりました。
本当に今シーズンは複数回、来日してくれて、有難い事ですね。とても魅力のある方だと思います。
CSのドキュメンタリー、、私はちょっと前まで、オペラ歌手は、持って生まれた素晴らしい声があるから、器楽奏者ほどには長時間の努力しなくても良いからいいなとか、安易に思っていましたが、実は人一倍体調管理に気を使っていて、最高のパフォーマンスの為に自分の声を守らなければならないのだなと知りました。私には良い勉強になった番組でした。色々と知れば知るほど、興味が増していく世界ですね☆