新リスト全集第1シリーズ第12巻(EMB) |
ムジカ・ブダペスト版
王の御旗は前進す S.185
ローマと全世界に - 教皇の祝福 S.184
ブロックヴィル侯爵夫人 - 音楽の肖像 S.190
アヴェ・マリア 変ニ長調(第2稿) S.504-2
「キリスト」からの小品 第3番 スターバト・マーテル S.579-3
E.レメーニの結婚式への祝婚歌 S.526
即興曲 S.191
瞑想 S.204
聖ドロテア S.187
プレ=ナルボンヌ夫人の回転木馬 S.214a
トッカータ S.197a
諦め S.187a
我らが主イエス・キリストの変容の祝日に S.188
忘れられたロマンス S.527
アヴェ・マリア ト長調 S.545
子守歌 S.198
灰色の雲 S.199
悲しみのゴンドラ1 S.200-1
リヒャルト・ワーグナー − ヴェネツィア S.200
眠れぬ夜(問いと答え) S.203
リヒャルト・ワーグナーの墓に S.202
悲しみのゴンドラ2 S.200-2
葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206
ノクターン「夢の中で」 S.207
不運(凶星) S.208
リストの楽譜集の中でも、一見地味な?渋い作品集のように感じられるこの曲集ですが、よくよく知ると味わい深い作品群たちです。
この楽譜集に、エマールやアムラン、ツィメルマンなどのリスト・アルバムにも入っている曲が数曲ありますが(悲しみのゴンドラ2、灰色の雲、夢の中で、不運、など)、最近買ったフレドリク・ウレーンのリスト&メシアンのCDを聴き、一曲目に収録されていて、この楽譜集にも入っている「聖ドロテア」という曲に、ちょっと注目しました。
大好きな「二つの伝説」2曲や、勉強中の「コンソレーション集」など、それらのリスト作品が、メシアンの曲と交互に演奏されているのが興味深くて買ったのですが、初めて聴いたリストの「聖ドロテア」も良かったのです。(他の曲も素晴らしく、全体としてはメシアンの演奏が特に光っていると感じましたが)
私はこのCDを聴くまで、リストの「聖ドロテア」という曲を聴いた事が無かったのと、本業は神経科学の医師でありながら、難解な現代曲も軽々と弾きこなすフレドリク・ウレーンが、このような一見 可愛らしいと思える曲を弾くというイメージが無かったので、ちょっと新鮮な驚きでした^^
この曲は、わずか48小節の短い曲ながら、チャーミングで静かな美しい曲だと思います。この曲、私が知らなかっただけなのかな?でも、ウレーンのお蔭でこの魅力的な小品を知ることが出来て良かったです。
【以下、アマゾンのCD紹介文より引用】
世界のピアニスト中屈指のテクニックを誇るフレドリク・ウレーン。本業は神経科学の権威ながら、演奏不可能な作品をいとも涼しげにこなす怪物。これまで同僚たちが避けて通ってきたレパートリーを開拓してきたウレーンが、リストの名作とメシアンに挑戦。この両者はカトリック信仰で結びついていて、ウレーンはそれらを並列することで近似性を証明しようとしています。ことに鳥の描写の共通性と違いは、目から鱗の落ちる思いがします。鮮やかなテクニックももちろん、さすがウレーン、真の奇才と申せましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=pDTEau95574
このような魅力的なあまり知られていない曲があるからリスト探求はやめられないです(笑)
聖ドロテア、チャーミングな曲ですよね!そういえば、「詩的で宗教的な調べ」の中の曲などもそうですし、確かにミッチさんと好みが似ていると、私も思います^^
それから、教えて下さった「キリストの変容の祝日」の動画演奏、聴いてみましたが、これも初めて聴きました。静かな中に幻想的な雰囲気で、その和声進行が、正にキリストの変容の光景を表しているような曲ですね。こんな良い曲があったとは!どうもありがとうございます!!
楽譜も見てみましたが、これも弾いてみたい曲リストの仲間入りです。
本当にリストの曲は、探求のしがいがありますね!
ヘンデルのオペラ「アルミラ」のサラバンドとシャコンヌも僕は好きな名曲です。「サラバンドを主題とした変奏曲」と「シャコンヌ」という2つの変奏曲が見事に一つの作品として融合しています。
http://www.youtube.com/watch?v=NUAvbKtTRQE
http://www.youtube.com/watch?v=E3Xjw9sb_bI
よければ聴いてみてください。(動画はサラバンドとシャコンヌで区切られていますが、本来は一曲ですから続けて演奏されます)
また教えて頂き、ありがとうございます!
聴いてみましたが、サラバンドなどの主題を生かしながら、ピアノならではのアレンジで、とても聴きごたえのある音楽に仕上がっているのですね。これらの曲も、とても良いですね♪♪