アリス=紗良・オット ピアノリサイタル |
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 op.53,D.850
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
北九州国際音楽祭の一環でのリサイタル。
仕事を定時に終え、車で北九州市八幡へ向かいました。福岡市都市高速~九州道~北九州市都市高速 を利用し、予定通り約1時間で会場へ。響ホールの駐車場は、コンサートへ来た人へは、帰りの混雑を避けるために、料金一律400円の前払いになっていて、これはとても良いシステムだと思います。響ホールへ来たのは今回で二回目。
19:00から、奥田佳道氏によるプレ・トークがありました。平日で、遠方から仕事を終えて駆けつけてくる方々のために、開演を19:15にするという取り計らいだそうです。これも有難い。
アリスさんの日本ツアー、この日が最終日で、10日(土)には、ドイツへ帰られるそうです。アリスさん、あの長い髪をばっさり切って、肩よりも少し短いラインになっていました。
今回特に私は、楽しみにしていた後半の「展覧会の絵」に感激!何とダイナミックで切れ味鋭い演奏でしょう!彼女のその力強いタッチと響きには、ちょっと驚きでした。ボリュームはあるけれど、音が伸びやかで心地良かったです。また弱音部分は、幻想的なニュアンスが感じられる美しい響き。展覧会の世界観を作り上げ、その音楽に聴衆を惹き込む演奏は素晴らしい!
このようなロシア的な力強い曲、すごくマッチしていると思いますし、私は彼女の「展覧会の絵」がとても好きになりました。最後の低音の同音連打の鳴らし方など、カッコ良かったな!
そして彼女の演奏スタイルというか、打鍵する手元を見ているのも、何だかすごく気持ち良い、と思いました。あと素足なのは、より緻密で繊細なペダル・ワークのためか、あるいは靴を履いているとペダルを踏む時の音が気になるのかな?
アンコールのリストの曲は、手が何度もクロスしたり、グリッサンドなど、彼女の手元を見ているのも楽しく、生き生きとした演奏でありました。何だか軽々と弾いてしまうのもすごい。
サイン会には長蛇の列でしたが私も参加。近くで見ると一層チャーミングで素敵な笑顔。あのダイナミックな演奏と合わせて、とても魅力的なアリスさんでした。