パリ・オペラ座「エレクトラ」R.シュトラウス |
一幕ものの休憩なし、2時間弱の上演なので、開演前のお手洗いは結構混雑しておりました。
Philippe Jordan : Direction musicale
Robert Carsen : Mise en scène
Michael Levine : Décors
Vazul Matusz : Costumes
Robert Carsen, Peter Van Praet : Lumières
Philippe Giraudeau : Chorégraphie
Patrick Marie Aubert : Chef du Choeur
【キャスト】
Irene Theorin : Elektra
Ricarda Merbeth : Chrysothemis
Waltraud Meier : Klytämnestra
Kim Begley : Aegisth
Evgeny Nikitin : Orest
Johannes Schmidt : Der Pfleger des Orest
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席は、Optima 13列目の真ん中で、舞台全体は見やすい席でしたが、歌手の細かい表情を観るにはもっと前の方が良かったかもです。でもオケの演奏と歌手の声は素晴らしく聴こえて、やはりシュトラウスの音楽と、オペラ歌手のすごさに感銘を受けた鑑賞となりました。
因みに今回の字幕は、フランス語の下に、英語も出ていました。オレンジ色と黄色で色分けしてありました。私はほとんど見ていませんでしたが。(字幕のスピードに頭がついていかない!)
今回の演出で、前半の方に出てきた、エレクトラが拾い上げた裸体の横たわった男性のことや、詳しい演出の事は分かりませんが、舞台全体はシンプルなもので、衣装もクリュテムネストラとエギストだけが白い衣装で、あとはみな黒っぽい衣装。オレストは濃いグレーかな。モノトーンのシンプルな舞台ですが、音楽に集中することが出来ました。
私が以前、映像で観た2010年ザルツブルク音楽祭での「エレクトラ」の時のように、殺されて逆さづりにされたクリュテムネストラが登場するような残虐的なシーンはありませんでしたが、最後のクライマックスのあの音楽はやっぱり盛り上がります。
私はオペラの事はまだまだよく分からないけれど、この音楽を生で聴けたことと、歌手の方々の圧巻の歌唱に圧倒された舞台でした。生で、ワルトラウト・マイヤーさんなどを聴けたのは嬉しかったです。そしてほとんど出ずっぱりのテオリンさん扮するエレクトラ。この役は歌手にとって、相当大変なことだと思いますが、彼女はさすがだなと思いました。出番は少ないオレスト役のニキーチン氏も、存在感があって素敵でした。
カーテンコールでも大喝采。素晴らしい音楽の世界でパリの第一夜が終わりました。
クローク(ヴェスティエール)は混雑していました。夜は冷え込みますが、まだ思っていたほどの寒さではありませんでした。
ほんとうに、エレクトラ役は大変な役ですよね。テオリンは都合でリハーサルに全部出ることはできなかったそうなんです。
それでも素晴らしいパフォーマンスとのことで、21日に放送されるのを聞くのが楽しみです。
お写真ありがとうございます。
旅行記続き楽しみにしてます。
ありがとうございます。
エレクトラ、初日から好評だったのですか!本当に良い公演に行けて良かったです。galahadさんの解説付きで観れたら、もっと楽しかったと思いますが^^
ところで、あのエレクトラが抱き上げてたのは、やはりアガメムノンの遺体なのですよね!私も、そうかな?とは思いましたが、確証が無かったので、galahadさんのご意見を伺えて良かったです☆
確かにそれ以外の人物は考えられないですし。あのように死んだアガメムノンが現れる演出は初めて見ました。
テオリンは、そうだったのですか!あの声を最初から最後まで維持することが出来るのって、やっぱりすごいですよね。誰にでも出来る役ではないのでしょうね。
オレストのニキーチンさんは、出番が少ないのが残念ですが、声も素晴らしくてカッコ良かったです!
galahadさんには、オペラの事、色々教えてもらって、とても助かります。また宜しくお願いします。