3月9日(土) 17:00~ 福岡シンフォニーホールにて。
ショパン:4つのマズルカ Op. 24
マズルカ 第14番 ト短調 Op. 24-1
マズルカ 第15番 ハ長調 Op. 24-2
マズルカ 第16番 変イ長調 Op. 24-3
マズルカ 第17番 変ロ短調 Op. 24-4
ブラームス:ピアノ・ソナタ 第2番 嬰へ短調 Op. 2
ショパン:4つのスケルツォ
スケルツォ 第1番 ロ短調 op. 20
スケルツォ 第2番 変ロ短調 op. 31
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 op. 39
スケルツォ 第4番 ホ長調 op. 54
約4年ぶりに福岡にも来てくれたツィメルマン氏。チケットは完売だったようで、3階席までほぼ満席でした。
私はこの日は合唱の練習があったのですが、休憩時間に退席させて頂き、会場へかけつけました。
最初のショパンのマズルカは、軽やかで楽しげに始まり、次のブラームスのソナタ2番は、私は多分聴いたことが無い曲だと思いましたが、色々な要素が散りばめられた曲の展開で、ツィメルマン氏の繊細かつロマンチックで情熱の込められた演奏で、素晴らしい音楽が繰り広げられました。私は緩徐楽章の音が静かだけれどキラキラしたところが印象的でした。
休憩後のショパン、スケルツォ。第1番の最初の和音の美しい事!あんな音が出せるというのに、まず感動です!
ショパンの激しくあふれ出てくる感情と優美な部分が交錯するような音楽を、美しくも力強い演奏で、たっぷりと聴かせてくれました。
スケルツォの中では第4番が、一番好きでした。
今回は、2階バルコニー席だったのですが、演奏しながら、やはりツィメルマン氏が少しハミングしているように聞こえました。多分あれは彼自身が自然に小さく歌っているのでしょうか? (もちろんグールドのように大きな声ではありませんが)
そのような事も、生演奏の醍醐味ですね。
素敵なロマンスグレーのツィメルマン氏、終演後は終始にこやかでしたが、途中少し腰が痛いのかな?という動きも感じられましたが、お大事にして頂きたいです。
素晴らしい演奏、ありがとうございました!